現在の住宅の空気環境の問題を考える。


  皮膚・呼吸器・目鼻のアレルギーを持つ方は、全体の約35%になるという
  厚生労働省の調査結果があります。

  その多くが、揮発性の化学物質、排気ガスなどの窒素酸化物などと、
  花粉、ダニのフンや死骸などの有機化合物が原因と言われています。

  そして、毎日生活している住宅や職場、学校などの空気環境中にこれらの
  原因物質が浮遊し、呼吸を通して体内に取り込み、発症すると思われます。

  皆様のお住まいや生活環境の空気は安全で、キレイな空気でしょうか?


▼現在の住宅の空気環境を考えて見ます

  最近、健康住宅という表現をよく見かけます。
  安全な素材で住まいを建築しているということのようです。

  仮に、建材が全く安全なものだったとしても、住み方で安全でなくなります。
  当然、住まいには様々な生活用品や生活雑貨品が必要です。

  合板家具、カーテン、カーペット、消臭芳香剤、タバコ、雑誌・印刷物、
  殺虫剤、衣類の防虫剤、合成洗剤など、あげればきりがありません。

  これらからも、有害な揮発性の化学物質が発生して空気を汚染します。
  更に、ニオイの分子も発生しますし、ダニの発生により、フンや死骸などの
  アレルギー物質も空気中に発生してきます。

  現実的には、建材からも有害な化学物質が揮発していますので、これらが、
  複合的に空気中に放出されて、住まいの空気が汚染されてくるのです。

  アレルギーのある方や、ニオイに敏感、シックハウス症候群や化学物質過敏症、
  などにとっては、長時間そこで生活するには大変辛い環境だと思います。


▼“自然素材だから安心”って本当ですか?

  【天然の木材】
  「木材は天然の物だから安全」と思い込むのは危険です。

  無垢の木は有機物で創られています。
  木は成長する時に、自分の体を害虫から守る為に、いろいろな化学物質を作り
  木材から揮発しています。

  「木の香り」は、天然の化学物質が、外に放散されている為に感じるのです。
  新しければ新しいほど、放散量は多いのです。

  時間をかけて天日干しして乾燥させるか、スギ材などは含水率20%以下の
  木材で、香りやニオイの強くない木材を選びたいですね。

  無塗装の木材を使用した場合に、始めは「木のよい香り」がしますが、
  何年かすると、いやなニオイがし始め、生活臭も加わりニオイがきつくなります。

  化学物質過敏症の方は、無垢の木から出てくる天然の化学物質で、
  木の家に住めない方が多くいるのも事実です。

  構造材や柱は天然木を使用しても、構造用合板や屋根の野地合板、床の下地合板
  など、合板を使用するとそこからVOCが揮発して、化学物質が室内に入ります。

  ログハウスも、節だらけの太い丸太を大量に使用しているので、
  何年経っても木材からVOCが揮発し、窓を閉め切った場合は、ニオイがします。

  
  【珪藻土や土壁】
  珪藻土は、植物性プランクトンの化石を使用しています。
  発ガン性が疑われドイツを含む欧米では、使用禁止になっています。

  珪藻土などの吸着素材は、有害物質やニオイを一時的に吸着しているだけです。
  飽和状態になるまで吸着した後は、それ以上は吸着できなくなります。

  外気が乾燥し、室内の湿度が低くなると、呼吸する壁は、水分と一緒に
  化学物質やニオイ成分を室内に放出します。

  始めのうちは良いのですが、時間経過と共にニオイがきつくなるのはその為です。


  土壁の場合も、新しいワラをよく洗浄して使用すれば問題も少ないのですが、
  防虫処理を施した古ワラを粉砕して混ぜた土壁は、カビ臭がします。
  それが、室内に放出されていやなニオイを発生させます。


  【炭】
  床下に炭を引く時がありますが、カビが生える場合が多いです。
  湿度の多い地域や、床下に風が通らない環境の場合に、カビが発生します。

  2年もしない内に結露を起こしカビが生え、カビ臭が畳の隙間から上がってきて、
  炭を全て撤去したケースもあります。

  床下が乾燥して、風の通りも良い環境なら炭を使っても良いのですが、
  その様な条件の良い環境なら、炭を引かなくても問題は起きないと思います。


▼高気密化は重要な要素ですが、

  化学物質過敏症やアレルギー疾患の人の住宅は、高気密化が重要な要素です。

  外の空気がすき間から自然に侵入することは、花粉症や排気ガスに弱い人、
  ニオイに敏感な人、化学物質過敏症の人にとって、とても危険な状況です。

  ただ、高気密化にする場合は、室内環境がアレルギー反応を起こさない
  (化学物質のない空間)にすることが絶対に必要な条件です。

  しかし、今はそれを満たしてくれる住宅や環境はほぼ難しいでしょう。

  現在の高気密化住宅では、有害な建材、有害な生活用品、生活雑貨、家具、
  殺虫剤、衣類の防虫剤、家電製品から出る有機可塑剤など、いろいろな
  化学物質が室内に充満して環境を悪化させています。

  その結果、シックハウス症候群を引き起こしているのです。
  シックハウス症候群が怖いのは、知らない間に時間が過ぎ、その間微量の
  化学物質に暴露されているうちに、化学物質過敏症に進んでしまうことです。

  軽度の化学物質過敏症でも、微量の化学物質にも近づけなくなり、
  ニオイに敏感になって、普通の生活が出来なくなるほど影響が出ます。

  もちろん、仕事にも影響が出て、仕事を止めざるを得なくなったりします。
  周りに理解してくれる人がいないと、本当に辛い状況になります。

  今までは、このような状況を改善するすべはありませんでした。
  しかし、今は状況が全く変わりました。

  窓ガラスに塗るだけで、室内空気中に揮発している有害な化学物質や
  花粉、ダニのフンや死骸、細菌やウィルス、ニオイ成分などを、
  分解して除去できる、白金担持超光触媒「エアープロット」があります。

  シックハウス症候群、化学物質過敏症、アレルギー、ニオイに敏感な人に、
  安全で快適な室内空気環境を提供できるようになりました。

  汚染空気の影響でお困りの皆様、お気軽にご相談下さい。


  参考文献
   「アレルギーの人の家造り」 足立 和郎・著  緑風出版社